老朽化した短スパン橋の拡幅工事ベアリング横引き工法実績紹介(2012年3月記事再アップ)

老朽化した短スパン橋の拡幅工事ベアリング横引き工法実績紹介(2012年3月記事再アップ)

老朽化した短スパン橋の拡幅工事ベアリング横引き工法実績紹介


ボックスカルバート施工事例 (H2800×B2500)


山陰営業所の小林です。
今回は、老朽化した橋梁の拡幅工事を橋梁の補強と併せて施工した事例をご紹介します。
この橋梁は比較的橋長が短く、橋梁内にボックスカルバートを(ボックスベアリング横引き工法)敷設する方法で進められました。

今回ご提案した「ボックスベアリング横引き工法」は、本工事において工法の利点を最大限に生かすことができたと思います。
まさに、不可能を可能にする事が出来る工法!と感じました。ボックスカルバート以外でも安定した底版がある製品であればこの工法は威力を発揮します。このような現場条件でお困りの現場がありましたら是非お問合せください。


施工実績紹介
発注者:鳥取県中部総合事務所県土整備局
工事名:県道鳥取鹿野倉吉線改良工事
施工場所:鳥取県東伯郡三朝町三徳
工事概要:本工事は、歩道設置を含めた本線拡幅工事です。
本現場は、近くに国宝三徳山投入れ堂があり、年間を通じて多くの観光客が訪れる景勝地に指定されています。
現道は、幅員も狭く歩道も無い状況の中で、観光バスが頻繁に利用されていることから車両の通行も厳しい状況にあり、また歩行者の安全も確保する必要があることからこれらの整備を目的に行われた改良工事です。
採用理由:現状の橋は30年以上も前に施工されたもので、老朽化が進み改修・補強が求められていました。幅員が狭いために通行止めも出来ない状態でありましたが、供用しながら補強工事ができるボックスベアリング横引き工法を提案したところボックスを橋梁内に設置しても通水断面を確保出来ることが確認されたため、採用に至りました。
施工業者様の声:観光客が現場近くを歩く事が多い場所の工事でしたが、ベアリング横引き工法は、施工中の重機移動の必要性が無く、危険作業の範囲を最小限に抑えることができるため、安全に施工することが出来た事に加え、ベアリング横引き工法はボックス以外でも対応出来る工法であることがわかり、今後狭小な現場の施工法の考えが広がりそうとのコメントを頂きました。
地域住民の方の声:景勝地でもあるということで景観・環境に配慮した工事に満足されていました。
参考断面図


施工実績写真

1. ボックス施工前


施工前の橋梁です。橋梁内にボックスを入れていきます。


2. 基礎工


レール(H形鋼)は予め高さ調整を行い、ベースコンクリートを打設して固定します。勾配が12.5%あるため、砂を敷くことでレール内に敷設したベアリング球の転びを抑え、均一に保ちます。


3. ボックス吊り降ろし


ボックスカルバート サイズ 2800×2500
所定位置からボックスをレール上に吊り降ろします。ボックス底面には、レール上を滑るガイドを取り付けています。


4. ウィンチによる引き込み


3t用ウインチにより、橋梁内へ引き込んで行きます。


5. 施工完了


設置完了!底面との隙間にグラウトを注入し、橋梁との隙間にはコンクリート打設して補強を行います。


6. 工事完了


ボックス周囲の構造は、エコボックス等で対応しています。景観に配慮するため溶岩パネルを使用しました。


<営業イチ押し製品>

■ ボックスベアリング横引き工法 工法情報へ

 ボックスベアリング横引き工法 実績写真へ



そのほかの営業イチ押しはこちらからご覧いただけます
営業イチ押しTOPへ