グリーンインフラとは? 要素技術 のご紹介

グリーンインフラとは? 要素技術 のご紹介

グリーンインフラとは? 要素技術 のご紹介


最近、グリーンインフラという言葉に触れる機会が多くなってきたのではないでしょうか。

「グリーン」+「インフラストラクチャー」という字面から、緑(=植物)に関わる構造物を指すのでは?と捉えている方もいらっしゃるかもしれません。

国土交通省が公表した「グリーンインフラ推進戦略」(令和元年7月)では『「グリーンインフラ」とは、社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくりを進める取組み』とされています。

インフラという語句からイメージされる構造物(ハード)だけでなく、それぞれの地域における伝統的な知識や技術を含む幅広い概念を有し、自然環境が有する多用な機能(生態系サービス)や環境変化に適応する柔軟性がグリーンインフラの特徴です。

ここからはグリーンインフラ官民連携プラットフォーム(*)において先般、取りまとめられたグリーンインフラ技術集(令和3年3月版)にも掲載されている、弊社のグリーンインフラ要素技術についてご紹介いたします。

(*)国、地方公共団体、民間企業、大学・研究機関など多様な主体参画及び官民連携により、社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、自然環境が有する多様な機能を活用したグリーンインフラを推進し、持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくりにつなげることを目的に令和2年3月19日に設立。


雨水貯留浸透:浸透ポラコン

主な目的地盤のもつ浸透能力を生かした浸透型雨水流出抑制施設であり、流域治水における内水氾濫の抑制や水資源としての地下水の保全にも寄与する。

効果小規模な桝から大型のマンホールタイプにより、設置箇所に応じた雨水貯留浸透施設の構築が可能。雨水流出抑制による内水氾濫の抑制、雨水の地下浸透による地下水の涵養など様々な効果を発揮するとともに長期にわたり浸透機能を維持できる。


緑化技術:間伐材を利用した木片コンクリート

主な目的:ヒノキの間伐材チップ等を使用し、保水機能や軽量化など、新たな機能を付加した木片コンクリート製品を提供する。

効果:間伐材や製材所からの端材といった木質副産物をチップとしてコンクリートの素材として使用することで、資源の有効活用ができるとともに、吸水性、保水性が高い機能性コンクリート製品の提供が可能になる。


緑化技術:緑生擁壁

主な目的:道路や宅地に使用される強固な練積みコンクリートブロック擁壁に土壌充填部を設け、擁壁面の緑化を可能とする。

効果:雨水等を受けやすい棚形状で、植生に必要な水分を得るとともに、背面地山と連続性のある構造により水分の供給を受けることができ植生が維持されやすい。また余剰の水分は背面の通水孔を通して地山に徐々に浸透させることができる。


生態保全技術:カゴ型コンクリートブロック「カゴボックス多段積みタイプ」

主な目的:法面保護から護岸まで使用可能な礫充填型の大型ブロックにより、透水性に優れた多孔質な環境を形成する。空隙部は各種動植物の棲息場となることが期待される。

効果:• 水中部においては魚類をはじめ多様な水生生物が生息場所として利用できる魚巣となり、陸上部においては空隙への土砂充填により緑化への対応も可能である。 • 水際部においては礫間接触による水質浄化が期待できる。


生態保全技術:スロープ付生態系保全ブロック「ブリードロック」

主な目的:河川整備の護岸等に適したブロックであり治水安全性に寄与するとともに、全面に形成される斜路により河川・水路横断方向の連続性の確保を実現する。

効果:• 緩やかな連続斜路(2割勾配)を形成し、生物の移動路を確保する。表面擬石も連続斜路形状である。• 水位が変動しても水域と陸域をつなぐ水辺が形成され、生物の生息環境を分断しない。 • 連続斜路及び階段状に形成される平坦部は水辺を利用する小動物の足がかりとなることが期待される。 • 水中部では魚類の棲息・避難場所になり、陸上部では早期の植生回復により小動物の棲息・避難場所となる。


生態保全技術:緩傾斜全面魚道ブロック「はやせ」

主な目的:機能別ブロックを組み合わせる全断面魚道であり、より自然河川に近い流れを創り出すことで、多様な生物が遡上・降下に利用することができる移動路を形成する。

効果:• 多様な流れを創出し、様々な水生生物の移動路を形成する。• 流量が少ない場合でも澪筋を確保し、河川の連続性の維持と魚道としての機能低下を抑制する。• ブロック間の段差がなく、小型魚類や底生生物の移動を阻害しない。• 各ブロックの組み合わせ配置により様々な河川景観に適応する。


生態保全技術:緩傾斜用カゴ型コンクリートブロック「カゴボックス平張りタイプ」

主な目的:法面保護から護岸まで使用可能な礫充填型の大型ブロックにより、透水性に優れた多孔質な環境を形成する。空隙部は各種動植物の棲息場となることが期待される。

効果:• 従来の構造物と比較して多孔質な構造を形成する。• 水中部においては魚類をはじめ多様な水生生物が生息場所として利用できる魚巣となり、陸上部においては空隙への土砂充填により緑化への対応も可能である。


生態保全技術:魚巣機能を有する護岸ブロック

主な目的:礫充填型の大型護岸ブロックにより、穴居性魚種に効果が高い魚巣機能を有する護岸を構築する。

効果:• ブロックへの礫充填と前面の開口部により、大小様々な空間を有する多孔質な環境を形成する。• 充填する礫の径により、その地域に生息する生物に適した多様な空隙を形成することが可能であり、様々な水生生物が生息場所として利用できる魚巣を形成する。


生態保全技術:魚巣機能を有する根固めブロック「スクエア」

主な目的:治水機能、防災・減災機能に加え、生物生息環境の創出などの多様な機能を有する根固め工の提供。

効果:• 根固め工として河床部の洗堀防止による治水機能を有する。• 中空のブロック形状による内部の空間では流速が減勢されるとともに、魚類に対して物理的なカバー効果を持つため、様々な魚種の棲息空間となる。


生態保全技術:透水コンクリート製法面保護ブロック(ジェロック)

主な目的:連続した空隙を持つ透水性コンクリート製の法面保護ブロックで、緩勾配河川護岸の侵食を防止すると同時に、生態系の保全、景観、親水性の機能を持つ護岸を形成する。

効果:• 強固な構造により安定的に法面を保護。• 空隙率が高く植物の毛根が空隙部分に進入し、植生が安定し易く、より自然に近い環境を創出。• 水際部では礫充填により魚類や水生生物の生息空間にもなるため、河川生態系の保全にも寄与。• 大小の擬岩を組み合わせた製品形状で、より自然に近い景観形成に寄与。


生態保全技術:特定種対応生息環境保全護岸ブロック「はんざき」

主な目的:特別天然記念物オオサンショウウオの生息環境を保全するため、礫充填可能な大型の内部空間を持つ河川護岸ブロックを提供する。

効果:• 護岸内部にオオサンショウウオの生息・産卵場所に適した空間を形成。• 様々な環境をつくりだし、側壁の連通穴により、ブロック間は自由に移動可能。• 内部に中詰石を充填することにより、魚類やサンショウウオの幼生等の生息場所の形成を期待。

自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進めるグリーンインフラの推進は、SDGsの目標達成にも貢献するものと期待されています。

ご計画の際は、是非ご一報をお願いします。


関連リンク

グリーンインフラ官民連携プラットフォーム(外部リンク)

国土交通省 グリーンインフラポータルサイト(外部リンク)


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