ハレーサルトによる長寿命、耐塩害のジャケット式桟橋 のご紹介

ハレーサルトによる長寿命、耐塩害のジャケット式桟橋 のご紹介

ハレーサルトによる長寿命、耐塩害のジャケット式桟橋 のご紹介





岡山営業所の廣岡です。


今回は水島港玉島地区にて、中国地方整備局管内で初めて施工されたジャケット式桟橋のPCa床版施工実績をご紹介します。


施工実績紹介
発注者:国土交通省中国地方整備局宇野港湾事務所水島港出張所
工事名:水島港玉島地区岸壁(-12m)築造工事(その6),(その7)
施工場所:岡山県倉敷市玉島地先
製品:ハレーサルト ジャケット式桟橋PCa床版
施工数量:

20m×320m

工事概要:

中国地方整備局管内で初めて施工されるジャケット式桟橋のPCa床版として、ハレーサルト(高炉スラグ細骨材を全量細骨材として用いた塩害に強い高耐久のコンクリート)により製造しました。

1区画の床版を2分割(8.0m×4.0m、W=30t)で製作し、接合ヤードで(8.0m×8.0m、W=60t)に一体化、施工ヤードで据付という手順です。

桟橋の規模は幅20m×延長320mで、床版は(8.0m×4.0m)を140枚、その他65枚の計205枚を製作しました。

ジャケット式桟橋とは基礎杭に、鋼管と梁鋼材で構成された立体トラスを、ジャケットを羽織るように被せたものです。

床版は立体トラスの梁上に配置し、接合部には場所打ちのコンクリートを打設し一体化します。

採用理由:

中国地方整備局管内初のジャケット式桟橋ということで、耐久性の高い桟橋を築造するため、床版にも高い耐久性が求められた結果、塩害に強い高耐久のハレーサルト配合で製造するPCa床版が採用されました。

耐塩害性の高いハレーサルトを用いて床版を製造することで、床版本体の鉄筋はエポキシ鉄筋ではなく普通鉄筋となり、コスト低減が図れます。

ハレーサルト配合の製品は1枚当り重量30tの床版を製作、海上輸送できる工場を有する弊社で製造することになりました。

施主担当者の声:

工期は現場打ちに比べ半分程度とのお話しを聞かせて頂きました。

1.製造状況


品質管理の行き届いた工場内でコンクリートを打設します。


2.ストック状況


1区画(8.0m×8.0m)を2分割(8.0m×4.0m)で製作し、ストックしている状況です。2分割した製品の接合部は洗い出し処理し、継手はモルタル充填式機械式継手を用いています。


3.積み出し


公道を通行せずに積出し岸壁まで搬送し、岸壁に備付けの330t吊りクレーンを使用して台船に積み込みます。


4.床版据付


400t吊の起重機船によって8.0×8.0m(60t)の床版を据え付けます。


5.間詰コンクリート打設


1区画(8.0m×8.0m)の接合はループ継手を採用しました。接合部は普通コンクリートを打設するため、継手鉄筋はエポキシ塗装しています。


6.床版据付完了


床版据付後にドローンにより撮影したものです。(施工業者様より提供頂きました。)桟橋の規模は幅20m×延長320mで、陸側とは3本の橋で繋がります。


ハレーサルトは、従来のプレキャストコンクリートに比べて5倍以上の耐塩害性を有しますので、塩害対策を必要とする海洋構造物の構築に多数採用頂いています。


■土木学会コンクリートライブラリー155「高炉スラグ細骨材を用いたプレキャストコンクリート製品の設計・製造・施工指針(案)」に本施工例が紹介されています。


ご計画の際は、是非ご一報をお願いします。


製品情報

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