足場不要で省人化!防波堤上部工をプレキャスト化した施工実績のご紹介
宮城県石巻市
今回は、防波堤施工実績をご紹介します。
当該現場は海上のため足場不要であることが一番のポイントです。
生コン供給が不足している状況下にて、プレキャストコンクリート製品を使用して頂くことで早期に防波堤上部工が施工できました。
施工実績紹介
発注者: | 宮城県東部地域事務所 |
工事名: | 福貴浦防波堤災害復旧(その2)工事 |
施工場所: | 宮城県石巻市大字福貴浦字土手 地先 |
製品: | ハーバーキャップ 港外側 H=2000 L=2350-37枚 港内側 H=1500 L=2350-37枚 |
施工延長: | 86.3m |
工事概要: | 東日本大震災で被災した福貴浦漁港の防波堤災害復旧工事です。 鋼管上部をコンクリートでキャッピングして防波堤を築造します。 |
採用理由: | 当初、防波堤上部工は現場打ち鉄筋コンクリートで構築する予定でしたが、下記理由より鋼管上部残存型枠「ハーバーキャップ」が採用されました。 1.型枠工が不足している 2.生コン供給が不足している 3.ハーバーキャップは型枠足場が不要である 4.ハーバーキャップは現場打ちに比べて施工日数が半減できる |
施工業者様の声: | ハーバーキャップは想定より施工が容易で、短期間で施工することができました。 底型枠の位置調整は内側から作業可能であったため、潜水士による作業が不要でした。 生コン供給が困難な状況下で生コンの納入日に関係なく施工できたことが良かったです。 |
宮城県福貴浦漁港
当該現場は緑色の外郭”2”の位置です。
写真:宮城県ホームページより
現場打ちとプレキャスト製品の比較
~ プレキャストコンクリート製品の施工性 ~
・工場製品であり、品質が安定している。
・支保工の作業がなく、型枠工についても海面より上での作業となるので、
工期短縮が図られる。
・狭い箇所での鉄筋組み立て作業が不要となるため、安全性が向上する。
参考断面図
施工実績写真
施工状況
台船上で組み立てたハーバーキャップを設置します。
試験的に製品を吊して水平になるようにワイヤーで調整しています。
起重機船にて搬入据付開始します。
あらかじめ鋼管矢板に高さを調整した金具を溶接しているため、ハーバーキャップの高さ調整は不要です。
ハーバーキャップを固定し、鋼管矢板との隙間を塞ぐように底型枠の位置を調整します。
ハーバーキャップ設置状況です。製品の通りも綺麗に仕上がりました。
10セットの据付が約半日で完了しました。中詰コンクリートを打設して施工完了です。
海洋構造物でお困りの現場がございましたら、お気軽に担当営業までご一報ください。
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