プレキャストコンクリート製残置型枠工法
「プレキャストコンクリート製残置型枠工法」は、コンクリート製の重力式係留船岸(岸壁・物揚場)または同様の構造となる既存施設において、施設性能の維持・改善または向上のために実施される水中コンクリートによる「腹付け工」をプレキャストコンクリート製の型枠を構造物の一部とする工法により、効率的かつ安全に施工する技術です。
■特長
・分割パネルによる施工のため、広い作業ヤードや大型重機が不要です。
・各段でボルトによる高さ調整ができるため、位置合わせが容易です。
・パネルと現況護岸はセパレータで接続し、間に水中コンクリートを打設します。
・側壁部と現況護岸との間はスライド板等を取付けてふさぐことができます。
・最下段パネルには予め漏洩防止シートを取付けられます。
・最上段パネルには上部工用の型枠が取付可能なインサートが埋設されています。
・控え壁が端部にあり、延長方向10mピッチで縁切りしやすい形状です。
・海洋構造物に適したコンクリート「ハレーサルト」で製造した場合は、普通コンクリートに比べ約5倍の耐塩害性を有しています。
更に、CO2排出量も約35%削減可能です。
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