鋼矢板護岸の被覆ブロックのご紹介(工期短縮・耐塩害性5倍)
青森県八戸市
今回は、塩害対策を施した岸壁復旧工事をご紹介します。
海上では潮位の変化が激しく、現場作業の省力化・簡略化による工期短縮や安全性の向上が望まれます。
ハーバーキャップは、海上での作業を大幅短縮・軽減する鋼矢板被覆ブロックです。場所打ちに比べて工期を3割短縮可能です。
本現場の塩害対策として、緻密コンクリート「ハレーサルト」で製造しています。普通コンクリートに比べて約5倍の耐塩害性能があります。
老朽化した桟橋や護岸、岸壁のリニューアルをご検討される場合はご一報ください。すぐに駆けつけて、塩害対策と大幅な工期短縮のプレキャスト工法を現場にあわせて御提案させていただきます。
施工実績情報
施工場所: | 青森県八戸市 |
製品: | 大型矢板護岸ブロック「ハーバーキャップ」 H-2300 L-1990 緻密コンクリート ハレーサルト製 |
施工延長: | 170m 85本 |
工事概要: | 東日本大震災により被災した既設護岸前面に、鋼矢板護岸を新設する工事です。 |
採用理由: | ・鋼矢板上部工の品質が向上するため ・航路内で航跡波の影響が大きいため ・上部工天端が満潮位以下で、大半を占める水中作業を低減するため |
施工業者様の声: | 水中作業低減による安全性の向上が図れました。 天候・波による作業中段が少なく工程短縮が図れました。 |
耐塩害性能
ハレーサルトは、緻密コンクリートのため、耐塩害性に優れています。
↓↓表面からの塩化物イオンの浸透深さの違いにより、ハレーサルトの耐塩害性が良くわかる写真です。
施工実績写真
1. ハーバーキャップ取付準備
下部工の鋼矢板に、ハーバーキャップを固定する金具を溶接して取り付けています。
2. ハーバーキャップ ストック状況
すぐ横の台船上にハーバーキャップを仮置きして、クレーンで据え付けます。
製品出荷時に、L型形状の製品下部側に浮き底型枠(スポンジ型枠)を取り付けており、コンクリート打設時の漏れを防ぎます。
3. 上部工型枠 ハーバーキャップ施工状況
ハーバーキャップ取付状況です。
写真は、開口部付きのハーバーキャップです
4. ハーバーキャップ取付完了
6. 鉄筋工
鉄筋を組み立てます。陸側からの作業のため、作業が軽減されます。
7. 型枠組立状況
型枠を組立て、設置します。
8. コンクリート打設・養生・脱型
コンクリートを打設し、コテ仕上げ、養生シートをかけます。
9. 脱型完了
型枠を外して、出来形を確認します。
10. 施工完了
岸壁後方にもコンクリートを打設して、護岸復旧工事が施工完了しました。
老朽化した岸壁リニューアルの塩害対策などに、ご参考になれば幸いです。
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